第3章   夢と写真 2つ目の宝石

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「これが……鍵?他の鍵はどこにあるの?」 星桜は頭を抱え込んだ。 長い長い夢のワンシーン。そのワンシーンの一瞬に映り込んだもの。 「なんか……黒い……電話?があった気がする……。あとはモヤモヤしてて思い出せない……」 それを聞いたママは携帯電話を操作しだした。 「もしかして、これ?」 ママは携帯電話の画面を星桜に見せた。 その画面には確かに夢に出てきた電話そのものが映し出されていた。 「これは黒電話っていって、昔に使われていた電話なのよ」 星桜の言うことが本当なのだとしたら、この黒電話があるところに鍵があるはず。 そしてママには心当たりがあった。 おばあちゃんの家だ。 そもそも黒電話は家の中にあるもの。星桜が探すことを考えると、おばあちゃんの家しか考えられない。 おばあちゃんとは父方のおばあちゃんのことだ。星桜が小さいころよく相手をしてくれていた。 これ以上のことを星桜は思い出すことが出来なかった。 おばあちゃんの家に行けば、また何か思い出すかもしれない。 ママの心当たりを頼りに、おばあちゃんの家に行くことにした。
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