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そしておばあちゃんがにこにこしながらその写真を手にとる。
「この写真を見ると……思い出すねぇ」
ピンク色の可愛い着物を着た星桜に、パパはメロメロだった。
そしてこれだけでも満足だったパパにこの後、予想外な出来事が起きた。
この日初めて、星桜がパパに『大好き』と言ったんだ。
この話しをおばあちゃんは何度も何度も聞かされた。この時のパパはすごくはしゃいでいたと言う。
「あんなに嬉しそうな幸翔を見るのは初めてでねぇ。」
写真に向かって、独り言のように喋り出す。
「幸翔は朱璃さんと星桜ちゃんのことが大好きで、大切に思っていたんだぁ。だからあの時も、2人と幸翔を離さないでって……お星様にお願いしてたんだよぉ」
星桜はおばあちゃんの話しに引っかかるものがあった。
「お星様は……願いを叶えてくれる……」
おばあちゃんはそう、ボソッと言った星桜の方に視線を向ける。
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