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――(見えるかい?ここはパパが好きな場所の1つだ。まぁおふくろが作った花壇なんだけどね。ははは)
(私も今、そこにいるよ)
――(パパは男だっていうのに、おふくろは『*』を作ってくれたんだ。最初はそれを好きになれなくて、投げちゃったんだよ)
(駄目だよ、そんなことしちゃ)
――(だけどね、その度におふくろが取りに行ってくれたんだ。そして気づいたら『*』は泥だらけになっていた)
(おばあちゃん、悲しむよ)
――(投げた『*』が花壇の中に入った時は、さすがに怒られたな。でもそれから、なんてことをしてしまったんだって気づいたんだ)
(怒られてから気づくことって、あるよね)
――(そしておふくろに謝ったんだ。『*』を投げてごめんなさい、泥だらけにしてごめんなさいって。そしたら次の日、綺麗になって戻ってきたんだ)
(良かったね、パパ)
――(それからこれはもうパパの宝物だ。だから星桜、鍵はここに隠しておくよ。『くまのぬいぐるみ』の中に)
(ちゃんと見つけたよ、パパの宝物)
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