第3章   夢と写真 2つ目の宝石

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「句点と読点(、)ってことは、あの手紙とは別の意味の言葉ってことよね? 」 「多分そうだと思う」 2種類の意味不明な言葉。 3つ目、4つ目の宝石の在り処を示すヒントなのか。この時点ではよく分からなかった。 そんな2人の真剣な表情を見て、おばあちゃんが口を開く。 「おばあちゃんにはさっぱりだねぇ」 それに対し、ママが慌てて返事をする。 「あっごめんなさい、2人で夢中になってしまって」 「いやいやぁ、幸翔が変なもの残してしまって申し訳ないねぇ」 おばあちゃんはそういうが、星桜はそうは思っていなかった。 「これはパパが伝えられなかったメッセージだと思っています。だから私は受け取りたい……。それとおばあちゃん、このぬいぐるみ……直してもらってもいいですか?」 おばあちゃんはにこにこと笑いながら「もちろんさぁ」と言ってくれた。
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