第3章   夢と写真 2つ目の宝石

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この後星桜達3人は居間に戻り、少し遅目のお昼ごはんを食べる。おばあちゃんの手作りのお昼ごはんだ。 昔から思っていたことだが、おばあちゃんの作るお味噌汁と煮物は格別に美味しい。 そしてこの時、おばあちゃんはとても楽しそうだった。 星桜が産まれてすぐにおじいちゃんを亡くし、話し相手がいなくなってしまった。 だからただ話しを聞いてくれる、それだけでおばあちゃんは嬉しかった。 そしてご飯も食べ終わり、楽しい話しをした後、おばあちゃんは玄関前まで見送りに来てくれた。 「また、いつでもおいでねぇ」 「はい。また、星桜と一緒に来ますね」 そう言って、ママは足速に車へと向かう。 星桜はママが離れるのを確認すると、おばあちゃんに話しかけた。 「あのっ、おばあちゃん……」 おばあちゃんは何か言いたそうな星桜を見つめる。 「私が7歳の頃、おばあちゃんの手を叩いたの覚えていますか? その……ごめんなさい。……なかなか謝れなくて」 周りからしたらそんなことで、と思うかもしれない。 だけど当時の星桜は悲しみの八つ当たりだった。おばあちゃんだって悲しかったはずなのに……。 その差し出してくれた手がどれほど優しいものだったか、今日改めて分かった。
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