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「なんのことかねぇ。物覚えが悪くてごめんねぇ」
おばあちゃんの目を見て、星桜は答える。
「ありがとう……おばあちゃん」
そして星桜は車に乗り込んだ。
ママは車の中からおばあちゃんに手を振り、星桜達の家に向かって車を走らせた。
車の中、ママは気になったことを星桜に聞いた。
「さっき玄関前でおばあちゃんと何話してたの?」
「7歳の頃に手を叩いちゃったこと謝ったの」
「嬉しそうだけど、許してくれたの?」
謝った時のおばあちゃんの目は優しかった。忘れたふりもバレバレ。
「やっぱりおばあちゃん、優しいね」
ママは一瞬「ん?」と思ったけど、すぐに理解した。
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