第3章   夢と写真 2つ目の宝石

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「なんのことかねぇ。物覚えが悪くてごめんねぇ」 おばあちゃんの目を見て、星桜は答える。 「ありがとう……おばあちゃん」 そして星桜は車に乗り込んだ。 ママは車の中からおばあちゃんに手を振り、星桜達の家に向かって車を走らせた。 車の中、ママは気になったことを星桜に聞いた。 「さっき玄関前でおばあちゃんと何話してたの?」 「7歳の頃に手を叩いちゃったこと謝ったの」 「嬉しそうだけど、許してくれたの?」 謝った時のおばあちゃんの目は優しかった。忘れたふりもバレバレ。 「やっぱりおばあちゃん、優しいね」 ママは一瞬「ん?」と思ったけど、すぐに理解した。
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