第3章   夢と写真 2つ目の宝石

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   10 家に着くと、星桜とママは今までのことを整理する。 1つ目の宝石は、手紙と一緒に。手紙に書かれている言葉の意味は未だに不明。 2つ目の宝石は、パパの実家の部屋に飾ってあるくまのぬいぐるみの中。そして手紙のとは別の新しい言葉の1部。 宝石が全部で何個あるのかは不明だが、言葉の意味が分かっていないということで最低あと2つあるのではないかと推測する。 2種類の言葉で1つの宝石の在り処を示している可能性も考えられる。 「もう手がかりはないのよね?」 「うん……」 星桜とママは完全に行き詰まってしまった。だけどそれは『今は』の話しだ。 「今寝たらパパが出てくるかもよ?」 ヒントはパパが出てくる夢のみ。 「全然眠くない……」 明るいうちに寝るということは、星桜にとって難しいことだった。 これ以上考えても、いい案が出てくるとは考えられない。 午後7時頃になったら夜ご飯を食べる。 食べ終わったらテレビを見ながらゴロゴロしたりする。 そしてお風呂に入った後、歯を磨きベッドに入る。 極普通の生活だ。 パパが夢に出てこなかったらどうしようという考えはない。 根拠は無いが絶対に出てくるという自身があった。 この先に何が待ち受けているのか。 不安ではなく、ワクワクしながら星桜は眠りに就いた。
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