第4章   星と謎 古びた館

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しかし夢というものは見たか見てないかではない。起きた時に覚えているかどうかだ。 パパが夢に出てきていても、忘れてしまっている可能性が高い。 次に何をすればいいか分からない以上、夢を頼りにするしかなかったからだ。 ママが星桜に声をかけようとした時、インターホンの音がリビング内に響く。 ママは小走りで玄関に向かう。そして、2、3分で戻ってきた。 「何?それ」 「分からないけど、何か星桜宛みたいよ」 どうやら宅配便らしく、ママは小さな荷物を1つ受け取っていた。 差出人不明の……宅配物。これと似たようなことがあったような……。 星桜はリビングのテーブルの上で荷物を開ける。中には鍵と地図が入っていた。 「次はここに行けってこと?」 誰からなのか、なんてことはもうどうでもいい。 「そうみたいね」 パパが関係しているものだと分かっているから。 地図に記された場所は星桜の家から北西の方。駅から西、おばあちゃんの家から北だ。 だけど地図は雑に書かれていて、そこに何があるのか全く分からない状態だった。 そこで星桜が提案する。ママが仕事に行っている間にそこがどこなのかを調べる。仕事に集中してもらうためだ。 ママも納得し、2人は朝ごはんを食べる。そしてママは仕事へと向かった。
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