第4章   星と謎 古びた館

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星桜は午前中に家の仕事。そしてお昼ごはんを食べてから調べることにした。 どこで調べるかというと、商店街近くにある図書館だ。 星桜の住むこの街の図書館では、手作り新聞というものが置かれている。街の変わったもの、気づいたことなどを手作りでまとめたものだ。 地図に記された場所がどういうところなのかはもちろん、その評判など第3者からの意見も分かるので街の調べ物はここが1番だ。 お昼ごはんを食べ終わった星桜は、少し休憩してから街の図書館へと向かう。 街の図書館までは徒歩で十数分、引き戸を開けて星桜は図書館の中へ入る。そして真っ直ぐに手作り新聞がある場所に向かった。 「んーーっと……ここら辺かな?」 星桜は地図を見ながら、記されている場所の近辺のことが書かれている手作り新聞を手に取った。 そして近くの席に着き、調べ始める。 そこで出てきたのが、名前の分からない館(やかた)だった。 この館には数年前から出入りする人がいないらしく、今ではお化け屋敷ならぬお化け館と呼ばれている。 夜に館の窓から人が見てるとか、カーテンが動いたとかそんなことばかりだ。 地図の記されたところを見る限り、この館で間違いない。 「最悪……」 星桜は新聞をあった場所へ戻し、図書館を後にした。
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