第4章   星と謎 古びた館

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「ママ。……これ見て」 星桜が何かを見つけ、ママを呼ぶ。 「どうしたの?」 ママは棚の上にランタンを置き、星桜に近づきしゃがんだ。 「ほら、ここ……何か変じゃない?」 ママは星桜が指差す床を見つめる。 最初は何が変なのか分からなかったが、目を細くしてよく見るとおかしなことに気づく。 「それって、このダンボールをズラした跡よね?」 床に積もった埃に段ができていた。ダンボールを左にズラした跡だ。 星桜は懐中電灯をママに預け、そのダンボールを元あった場所までズラす。 「あ、何か書いてある」 ダンボールを右に10㎝ほど動かしたところで床に書かれた文字を見つけた。そしてママが急いで懐中電灯で照らす。 【祖父そ】 床にマジックらしきものでそう、縦に書かれていた。 「祖父そ……って、どういう意味?」 星桜がママの方に振り返り、首を傾げる。 「待って、星桜。続きがあるみたいよ」 埃が舞わないようにそっと動かしていたため、これで全部だと勘違いしていた。 だがダンボールを更に動かすと、3つの言葉が出てきた。
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