第4章   星と謎 古びた館

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通路に出ると、ママは1人で手帳とにらめっこをしていた。 【祖母は父と母に 父は娘に そして娘と母は輝きを見つける】 「あ、私にも見せて」 ママは星桜にも見えるように、手帳を傾ける。 「星桜はこれを見て何か分かる?」 亥の座の床に書かれていた3つの言葉。 「何か私達みたいだね」 おばあちゃん、パパ、ママ、それと星桜。3つ目の言葉は、星桜とママは輝きを見つける、と言い換えられる。 まさに今、2人が宝石を探していることを示しているかのようだ。 これと同じことをママもすぐに思いついた。だが問題は前2つの言葉だ。言い換えたところで全く意味が分からない。 しかし、これの解決法も親子で一致した。何かヒントになるものがこの館にある……だ。 2人は渡り廊下を渡り、本館へと向かう。
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