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「よーし、それならちょっと行ってきます!」
数字を教えてもらったエクートが、真っ先に駆け出していった。
最初は1番目の通路、そこから4番目の通路にでてきて、そこから7番目の通路にむかう。
案の定、9番目の通路から駆け出してきたエクートは、迷いなく5番目の通路へ。
「……さて、どうなるかな」
少しだけ待っていると、
「ねえねえ、どうなった?!」
8番目の通路から、全く何の変哲もないエクートが飛び出してきた。
「あれ…?なんか間違ってたかな」
頭をかきかき、エクートはもとの場所に戻ってくる。
「なあ、その歌に続きとかはないのか?」
「ううん、聞いたことはないなぁ」
エクートは渋い顔をして、アトレクスに助けを求めた。
アトレクスも同じように首を振る。
「ああ、もうやだ。あーきーたー!」
いい加減痺れを切らしたエクートが、一番最初に戦線離脱した。
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