第1章

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B(お姫様の酔狂に付き合わされて、あんたも大変だな) 犬型執事(あなただけですよ……私の苦労を理解してくださってるのは……同志よ) A「うっわ!うざっ!ちょー!!なんなのこの白い鳥?!マジ向かってくるんだけど!?」 犬型執事(また始まったよ。全く面倒です) A「セバス!!はやくなんとかしなさいよ!!あんた執事でしょ?!」 犬型執事「う~~~!!わふっ!!わふっ!!」 A「ったく、焼き鳥にすんぞ!ごらっ!」 犬の威嚇にも動じず、攻撃を仕掛けてきた鳩型の敵陣に切り込むような「姫様のキック」が炸裂する。 B(執事殿。俺の出番ないんじゃない?これ罰ゲーム?はぁ、国に帰りたいですよ。どうにも、ここは水が合わない) 犬型執事(待ってくださいナイト殿!!私だけでこの姫様を止められないから来て頂いたのですよ!!逃がしませんよ!!) A「くっそ!夕飯は焼き鳥ってやつが食えると思ったのに。チッ!」 B(いや、帰ります。いくらお姫様の社会勉強とはいえ、もう人間界のルール無視しまくりでしょ?春に来てから、お姫様の興味は「食えるか、食えないか」しかないじゃないですか!?これじゃ、結婚相手探しはおろか恋すら怪しいですよ!責任問題ですからね。執事殿、おきばりやす) 犬型執事(待って!待ってください!!一人にしないで~!私とて犬型でなく人型で自らの妻を探したかった……、どうか、どうか、私が食われるかもしれません!!見捨てないで!!) A「あ~まじ腹減ったな~。セバス!!飯、飯にしようぜ!!今日はなんだ?!人間界はおいしいものばっかだな~」 犬型執事「はい。姫様。今日は寒くなってきたので「おでん」をご用意してあります」 A「おでん?!なんだそれは!?楽しみだ!焼き鳥は今度にしてやろう♪ふんふんふ~ん♪帰るぞ~セバス!!」 ※※※※※ 白い鳥(A)「おい!誰だよ女一人くらい、ひねり潰せるって言ったの!!(D)が泡噴いてるぞ!」 白い鳥(B)「ナイトと執事が強いだけと……あの姫がこんなにいいキック持ってるとは……国に帰って攻撃方法を考えなければ!!」 白い鳥(C)「でもよ~。春から牧場の遠足で「牛型」でステーキ、夏に海で「巨大だこ」でたこ焼き。秋で焼き鳥にされそうになって……、あの姫様「クリスマスツリー」も食いそうじゃね?!」 白い鳥(たくさん)「…………」
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