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「だいじょうぶよ。
これ持ってきたもん。
下に敷いたげる」
言いながら、もうそこに広げている。上げたドアを押さえたまま、内藤は言った。
「お前は来なくてもよかったのに」
「だって、私だけ遠慮するっていうのもなんかね」
「壱子も来てねえだろが」
「壱子は、袴田とは関係ないじゃない。
だいじょうぶよ。
さっさと済ませましょう?」
ねっ、と加奈は手をはたいて振り向いた。加奈の笑顔につられて、仕方なく内藤は頷いた。
思ったより荷物は少なく、昼間だったこともあり、あまり人目につくこともなく、手早く運び出せた。
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