第三章 テープ

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「なっ、なにが、やっぱりなんですか?」  わけがわからず、志免は叫ぶ。  だが、三人は言葉を発せず、ただ、色褪せた画面を見ていた。  外に車の着いた音がした。壱子はそれに弾かれたように、鞄から携帯を取り出す。気づいた内藤が問う。 「―壱子? 誰に」  携帯を耳に当てながら、壱子は言った。 「唯一、この事件を解決できそうな人のとこにですよ」
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