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「じゃあ、こうすればいい。俺が最初に食うから、何でもなさそうならお前ら食えよ」
「たけさんの様子がおかしかったら?」
「そんときは……まあ。逃げるなり、叫ぶなりしてくれよ」
話した感じで、このたけさんがメンバーのリーダー的存在なのだと思った。
しばらくして白い人たちによって運ばれてくる白い台車の上には、白いボウルに入った白いスープと白い皿上の白パン、そして白のカップには白い飲み物。
それらが皆の前に置かれる。僕の前にもそれはきた。
見た目にはミルクスープと牛乳。匂いも湯気もない。白いパンだけは紙粘土の塊のように僕には見え、お世辞にも美味しそうとは思えなかった。
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