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それも僕の好きな食べ物だった。
小さい頃、ばあちゃんに連れられて行った喫茶店でいつもショートケーキを頼んで食べていた。その味だ。
ふと正面に視線を向けると、さっきまで誰もいなかったそこに人が座っていた。
肌は白いが僕たちと同じような色のついた服を着ている。
白髪に少しだけ黒髪が交じったおだんご頭の老夫人。
隣に座る人と何やら話していたが、こちらに気づいて僕の方に顔を向けた。
その顔は間違いなく死んだばあちゃんだった。
ばあちゃんと思わしき人物の隣には首を吊って自殺したはずの従弟が穏やかな顔で食事をしている。
ガタッ
僕はそれに驚き、立ち上がった。
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