1

8/20
前へ
/37ページ
次へ
「おい、今、日本語だったよな?」  僕の後ろにいるたけさんは小さい声でそう確認する。 「うん。旅館の女将みたいな」  それをたけさんは鼻で笑う。 「あんな、何人とも分からない……男?いや女?……宇宙人が日本語話すか?」 「最近の宇宙人は何語でも対応できるんじゃない?」 「ワレワレハ、っていうのが決まりだろ?」 「それは人間が勝手にイメージしたものだし。案外、宇宙人は人に近いのかもしれないよ」
/37ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加