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本当にそれらが宇宙人だなんて僕は思っていなかった。
確かにハリーの言う通り、この乗り物がUFОで白い生命体が宇宙人だとすれば、僕らはさらわれたという考えに落ち着く。
でも、白い生命体たちに危険性は感じられなかった。どちらかといえば気持ちが安らぐような、いつか会ったことがあるような、そういう雰囲気がそれらにはあった。
「さあ、どうぞ。お入りください」
細長く奥まで伸びる四角いテーブルが中央にあり、その一番手前の席に誘導される。
「すぐに食事の用意を致します。お掛けになってお待ちください」
そう丁寧に言葉を連ねる白い人の言う通りに僕ら8名は横並びに席に着く。白い三体は奥の方へ向かうと壁と同化した。
テーブルには白いテーブルクロスが敷いてあってイスも白い。真っ白な空間には僕たちが着ている服の色だけが映える。
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