甘いのくださいっ!坂下&香澄編

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その場にいたコンシェルジュの方にも手伝って貰って やっとの事で36階にある坂下さんの部屋へとやって来た。 取り敢えず、部屋に案内されたものの…… リビング広っ! そしてなに、このロケーション! リビングには大きな窓が部屋一面に広がっていて、窓の向こうに見えるビル群の景色が綺麗に見渡せた。 「す、凄いですね……。」 「ん?なにが?取り敢えず、お茶飲む?ゥッゲホゲホッ……」 いけない、遊びに来たんじゃなかった。 「あっ、お構いなく。それより熱は?後、薬あるんですか?」 買ってきたものをリビングの立派なガラステーブルの上にそっと置く。 「熱……たぶん、……ある。薬は今、買いに行こうかなってーーーゲホゲホゲホゲホッ…」 「ああ、もぉ、分かりました。薬は私買ってきましたから。取り敢えず、これ貼って寝室で横になっててください。後、キッチンお借りしますね。」 坂下さんの額にペタッと熱冷ましのシートを貼り付けると、リビングの先にある対面式キッチンの中へ入った。 「春川さん、ごめんね…助かるよ。」 いつもからは想像つかないほど力なく言うと、坂下さんは寝室へと入っていった。
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