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ん、んん………?
あれ、ここどこだっけ?
確かーーー
あっ、そうだここ坂下さんち!
倒れ込んで結局、そのまま寝ちゃったんだ。
しかしキングサイズの広いベッドには私だけ……?
坂下さんは?それに今、何時くらいだろ?
のそのそとベッドから降りようとしたら……
カチャッーーーー
寝室のドアが開いてバスローブを羽織っただけの坂下さんがタオルで髪を拭きながら入ってきた。
「なに、してんですか?」
呆れた声で聞くと
「あっ、春川さん、起こしちゃった?
ごめんね…。」
と、言いながらベッドに腰を降ろし引き続き髪を拭く坂下さん。
いや、起こしちゃった?じゃないでしょ?
「熱は?起きて大丈夫なんですか?ゲホゲホ言ってたじゃないですか?お風呂なんて入って平気なの?」
一気に捲し立てて言うと
「は、春川さん、怖いって。」
坂下さんに両手で制された。
「だってーー」
「ごめんごめん、薬が凄く効いたみたいで、飲んでグッスリ寝たら汗いっぱいかいちゃって。サッパリしたくて……あっ、でもちゃんと熱計ってから入ったし。」
「本当に?」
と、額に手をやると確かに熱は無さそう。だけどーーー
「咳だって出てたんですから、早く着替えて髪乾かしてください。また、熱上がったらどうするんですか。さぁ、早く、それ脱いで服着てください!」
「う、うん……。」
何故か歯切れの悪い坂下さん。
「ん?」
「いや、その、俺はいいんだけど、ここで着替えても……。その、まだなんも履いてないけど……。」
「あっ……スイマセン……リビングに行ってます…。」
慌てて寝室から出ていった。
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