第10章

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それはある者にとっては慰め。 ある者にとっては自慢の種。 またある者にとっては 永遠の支配という歪んだ快感の対象。 ――なのかもしれない。 「失礼します……坊ちゃん?」 坊ちゃんが部屋で一人 それを手にしているのを見たのは。 「……坊ちゃん!」 僕がイギリスへ発つ前日のことだった。
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