第10章

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そこでようやく あの日のことを思い出したのか。 和樹は天井を仰いで小さく舌打ちした。 「九条さんは?」 「はい?」 「一緒だったのかって聞いてるんだ」 苛立たしげに オレンジソーダのグラスを鷲掴みにして。 まどろっこしいストローを投げ出し直接あおる。
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