第10章

4/25
前へ
/25ページ
次へ
意地悪く沈黙を守ったまま 僕は次の言葉を待っていた。 だけど――。 「僕の部屋にね、青い蝶の標本があるんだ」 返ってきたのが 全く予想だにしないものだったから。 「……えっ?」 凡人の思考じゃ この男についていけないと思い知る。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加