第10章

1/25
前へ
/25ページ
次へ

第10章

まるで ウィークポイントをつかれたかのように。 あきらかに天宮和樹の顔つきが変わった。 誤魔化して逃げようと思えば 逃げられただろうに。 僕を真直ぐ見据えたまま もう一度席に座り直す。 「悪く思わないで下さい。先日、たまたまお見かけしたんです。この通りの先で――」 ショッピングの途中。 あんたが実のお兄様にキスするところ。
/25ページ

最初のコメントを投稿しよう!

42人が本棚に入れています
本棚に追加