②ドウソウカイ

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 今回の飲み会は部活で3年だった時の同級生だけじゃなく、仲のいい後輩たちも呼んでの無礼講の飲み会だ。  俺はバイトに明け暮れてた時期もあってあんまり参加してなかったけど、今までも何度か開催されていたらしい。  礼儀を重んじる部活で俺たちが1年の時は先輩がメッチャ厳しかったから、俺たちの代でそれをなくそうと後輩たちと打ち解けるようにしていた。  そのおかげもあってか、俺たちが卒業しても部活動に指導で参加したり、こうして飲み会を開いたりしている。  久々に会う友達達はすっかり大人びたやつもいれば、全然変わってないやつもいて、何だかほっとした。 「せんぱ~い、飲んでますかぁ~?」 「新庄……お前もう出来上がってんのか?」  赤い頬は化粧が濃いせいだけじゃないだろう。  酎ハイのグラスを持って俺の隣の席に座った子は、二つ下の後輩だ。  高校時代はもう少しぽちゃっとして化粧っ気もなかったのに、今じゃあ女子大生って感じで露出度の高い服を着ていた。 「アタシは全然酔ってないですよ~」 「はいはい。酔っぱらいは皆そう言うんだよ」 「えーひどぉい!でも先輩ホントお久しぶりですねぇ。飲み会あんまり参加してくれないから寂しかったですぅ~」  この間延びした喋り方は高校時代から一緒だな。 「まぁ…色々忙しくてな」 「先輩ってどこの大学なんでしたっけぇ?」 「俺?俺は……O大学だけど……」 「すごぉ~い!国公立の大学じゃないですかぁ~!やっぱり先輩頭良かったんですねぇ~」 「いや…別にそんなことねぇけど……」  思わず苦笑いしながら新庄に注がれたビールを口に運んだ。  なんとなくお前と同級生なんだと言いずらい……。 「じゃあ先輩就職はいいところに決まったんですか?」 「は?就職って……」  あぁそうか。二浪してたからすっかり忘れてたけど。  そういや俺の同級生たちは今年で大学4年なのか。
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