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りりさんに促され、窓際の端っこにある席に座る。
外の景色は木と草原が一面に広がり、朝日を浴びて黄金色に輝いている。
思わず見惚れていると、りりさんがいただきます。そう言ったので僕も慌ててそれに続く。
「今日の予定なんだけどね、」
そう言いながらお皿の上に乗ってるパンを切って口に含んだりりさんの言葉に耳を傾けながら僕もサラダを咀嚼する。
シャキッとした歯ごたえが心地良い。かかっているものが何だかわからないけれど、美味しいので気にせず食べる。
「今日は先生に会ってもらうから」
「・・せん、せ?」
先生、という言葉に反射的に体が震えてくる。
サラダを食べてたフォークが右手から零れ落ち、大きな音を立てて床に落ちてしまった。拾おうとは思うのだけどけれど体が動かない。言う事をきかない。
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