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それから、皇汰は千景の胸の谷間に、みかどはお土産のケーキに誤魔化され丸めこまれ、先ほどの話は有耶無耶になってしまった。
聞いてはいけない雰囲気で誤魔化された。
店長の部屋は電気はおろか、気配さえ感じられない。葉瀬川の言葉は、気になる。とても、気になるけど父親の影が見え隠れするならば関わりたくない。
それがみかどの本音だった。
大量の紙鑢と、新聞の『彼』。
もし新聞の人が、探偵だとしたら、何故葉瀬川は彼に紙鑢のお使いを頼んだんだろう。
色々とみかどは考えてみたが、頭がショートしそうだったので、とりあえず保留し目の前の、ミルクレープをまずはしっかり味わおうことにした。
「げ、鬼メール来てる。泊まるって言ってんのに、嫌なやつー」
受信21件に、着信9件。
皇汰も色々、大変そうだった。
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