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「あー……朝か…」
俺の名前は黒野光太郎、なんの変哲もないただの高校二年生だ。
「準備するかな…」
部屋をでて階段を降り洗面所の鏡を見ると普通より若干上くらいのイケメンが写っていた。あ…イケメンは訂正だ…普通よりかは上だと思う…多分。
「お兄ちゃーん!ご飯できたよ!」
俺が髪の毛をセットしていると今度はキッチンの方から女の子の声が響き渡る。
キッチンに向かうとそこには輝くような金髪、顔は間違いなく美女と呼ばれる、そして妹ではなかったら確実に男を虜にできるマシュマロボディのエプロン姿の少女、妹の黒野蘭子が並べられた料理をパクパクと食べていた。
「おい、出来たんじゃなくて食ってんのかよ
…」
「お兄ちゃんが鏡ばっかり見てるからでしょー?さ、早く食べてー!」
「はいはい…うるさ…」
「ちょっと!何よその態度はー!朝ご飯没収するよーる!?」
「それはきついです…」
少し怒りっぽいが俺と蘭子はそれなりに苦労した。
俺達の親は俺が中学三年、蘭子が中学二年の時に交通事故で死んだ。それ以来誰の助けも借りず、2人で親の残した金を使い生活している。
俺がそんな事を考えていると付けていたテレビからいつも見ている占いが始まった。
「お兄ちゃん、占い始まったよ!」
蘭子がよく見てる奴か…女ってのはこーゆーの好きだよな
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