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「シュンか…よう」
「そいえば聞いたか?あの噂…」
「噂?」
シュンは少し真剣な雰囲気で話始めた。
「ああ…金髪の女だけを狙ってこの辺で起きてる通り魔事件だよ…」
「金髪か…」
俺は不意に蘭子の事を思い浮かべた。まあそんな事はないだろうけどな…
「お前の妹、気を付けてやれよ?」
「分かった。分かった…」
「お、授業始まるから俺席戻るわ!」
そう言ってシュンは自分の席へと戻っていった。
通り魔…か、
ーー放課後ーー
「終わったー…」
長かった…授業は本当に苦痛だ。理由の分からない公式や言葉…見るだけで頭痛くなるからな…
俺が帰ろうと立ち上がった時、入口から俺を呼ぶ声がした。
「光太郎君、職員室に来てください。」
竜崎先生か…
「はいはい…」
何の用だ…?帰らせろよ…
俺は呼ばれるままに職員室に向かった。
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