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「あ、それはここに置いといて下さい。」
「……」
イライラする…
職員室に着いた俺はかれこれ三十分、荷物運びや整理などの雑用に付き合わされていた。
「先生!俺、雑用何かしてる暇ないんですけど…」
「あれ?暇人の君に予定とかあるんですか?」
馬鹿にしてんのかよ…
「あ、そいえば妹の蘭子さん今日お休みですか?」
「え?今日学校に行ってますよ…」
ちなみに蘭子と竜崎先生は俺の担任という事で何度か話して仲はそこそこいい方だ。
「おかしいですね…」
すると竜崎先生は不思議そうに首をかしげて考え込むような素振りを見せた。
「私は必ず昼ご飯を買いにコンビニに行くのですが妹さんと良く会うんですよ…今日は見なかったので」
「妹が休むとは思わないんですが…」
あんなに朝から元気な奴が休む訳がない…
俺は不意に朝シュンから聞いた通り魔の話を思いだした。
まさか…まさかな…
「先生、ちょい俺先に帰りますね」
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