第1章
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「ごめん……。お前とクリスマスは過ごせない」 赤や緑や白で彩られた宝石箱の中で、 男が女に言った。 長い黒髪、綺麗な脚のその女は、 男が去った後も、暫く立ち尽くした。 奏でられるジングルベル。 女の瞳からは、今にも涙が溢れ出そう。 俺は時を止めて女の前に手を伸ばし、 そっと女の涙を拭った。 泣かないで。 俺があんたの願い事、叶えてあげるから。
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