あとがき

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当時抱いていた、嫉妬や劣等感、苦痛、自己嫌悪が思い出せず、登場人物に感情移入できなくなってしまいました。 死にたかった時の気持ちが何一つ、わからなくなっていたんです。 貯金が増え、実績を手に入れ、心に余裕ができて、昔よりも自分を卑下する必要もなくなって。 折り合いのつけ方も、言い訳の仕方も上手くなって、生きることに対応した結果、僕は「火傷少女」を書けなくなりました。 無理にでも高校生のうちに完結しておくべきだったと反省しています。 それでも大学の友人が背中を押してくれたことで(逃げないよう連載再開PVまで用意してくれたました)、連載を再開しました。 結果、「火傷少女」を何度も読み直し、昔の自分を思い出しながら書くことで完結させることができました。 長くなりましたが、つまり休載していたのは僕が幸せに浸っていたからです。 僕の自分勝手な都合で、応援してくださった皆様を長い間待たせてしまい、本当に申し訳ありませんでした。
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