漸く最終決戦

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魔王城内、一階、彩夏VSタイガーオルフェノク・・・ 『THREE』 『TWO』 『ONE』 『TIME OUT』 ・・・フッ・・・ 「きゃあああぁぁぁーーーっ!?」 ドカァァァンッ!! フラッシュアクセルに強化変身して、アクセルの“力”を得たタイガーオルフェノクと超光速の世界で戦っていた彩夏は今、元のフラッシュに戻りながら吹き飛ばされ、壁にクレーターを作りながら激突する。 ・・・フッ・・・ 「フフフ・・・どうだ?俺の“力”は・・・」 「くっ・・・ゲホッ・・・」 「くっ・・・黒原・・・」 (何やってんだ。俺は・・・黒原は自分を庇った俺のために戦っているってのに・・・ッ!!) この時、柊は以前、リサから手渡されていた『あるもの』のことを思い出す。 「確か、ここに・・・」 柊はそう言いながら、“ボックス”に手を突っ込む。 “ボックス”から取り出したのはかつて、夢羽の母親、唄乃が使っていたライダーベルトと青い機械的なクワガタ虫、ガタックゼクターだった。 「そろそろ楽にしてやる・・・」スッ そんななか、タイガーオルフェノクはそう言いながら、右手の掌を彩夏の方に向けて、構える。 パァァァ・・・ すると、その掌に殺意の籠った光が集中していく。 「ッ!!」ガチャンッ!! それを見た柊は取り出したライダーベルトを装着し、ガタックゼクターを手に取る。 「変身!!」 『Henshin』 パキィィィンッ!!
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