240人が本棚に入れています
本棚に追加
パァァァ・・・
「!?」
柊に対する自分の“気持ち”を自覚した瞬間、彩夏の身体が光に包まれ、先程までタイガーオルフェノクに負わされた傷が全て癒える。
(この“力”は雪姫の・・・)
「そろそろ楽にしてやる・・・」
彩夏がそう思うなか、タイガーオルフェノクはそう言いながら、腕から伸ばした使徒再生の“力”がある触手を柊に刺そうとする。
「ッ!!はあああぁぁぁーーーっ!!」
「!?」
ドカァァァンッ!!
が、そんなタイガーオルフェノクに対し、彩夏がそう言いながら飛び蹴りを食らわせ、蹴り飛ばす。
「ぐはぁっ!?」
「大丈夫?柊君。」
「く、黒原・・・」
「くっ・・・バカな・・・貴様はもう戦える状態じゃなかった筈!!」
自分を蹴り飛ばした後、そう柊に話しかける彩夏に対し、タイガーオルフェノクは困惑しながらもそう言う。
「おあいにく様。オレはこう見えても純情なの。大切な人が傷付きながらも戦ってるってのにおちおち寝てられるかっての。」
「!?黒原。おまえ、それって」
「ごめん。柊君。こいつを倒したらちゃんと言うからオレの、いや、私の気持ちを・・・」
柊にそう言いながら、彩夏はタイガーオルフェノクと対峙した。
最初のコメントを投稿しよう!