<序>

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 【GALAXY】を読むのは初めてだという方、久しぶりに覗いてみたという方、毎度チェックしているよという方、色々いらっしゃるとは思いますが、ともかく、本書を手に取っていただきありがとうございます。  アンソロジーの最終的な編集を務めさせていただきました、野井田 区論と申します。以後お見知り置きを。  さて、このシリーズに初めて接した新規読者の方(いると信じたい)の為に【GALAXY】という企画がどんなものか、その歩みをざっと説明すると。  エブリスタSFの書き下ろし新作短編を集めるオリジナル・アンソロジー企画【GALAXY】は、昨年の十月末に企画が動きだし、今年の二月に第一弾を刊行。以後季刊誌ペースで第二弾、第三弾と立て続けに公開し、今作で第四弾を迎える。  とはいえ各巻は完全に独立しているので、シリーズとして括られているものの、この【GALAXY-4】から目を通していただいても全く問題ありません。  そして【GALAXY】では毎回異なるテーマを掲げて執筆を依頼しているのですが、ずばり今回のテーマは「アクティブなSF」。  編集サイドでは「玉砕上等SF」「当たって砕けろSF」などと冗談のように言っていたのですが(笑)、より明快に表すなら「挑戦するSF」とでもいいましょうか。  主人公が強敵や困難に立ち向かっていくという意味での「挑戦」そのものを題材にしたSFや、あるいは作家自身が新しいSFの形を模索するという意味での「挑戦」を寄稿してほしいとお願いしたところ、実に個性豊かなクリエイターたちによる「挑戦」の物語が九編も手元に届いた。  掲載順に読んでもよし、贔屓のクリエイターさんのものから読んでもよし、あるいは各話冒頭の紹介文で気になった作品から読んでもよし。  SFスキーもSF初心者も、ちょっとSFに苦手意識がある人だって、あなたの気に入る作品がきっと見つかる。  読書の秋に、本アンソロジーを読んで少しでもお楽しみいただければ幸いです。  2015.11.3   野井田 区論
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