第1章

2/9
前へ
/9ページ
次へ
 授業中の、窓からみる、景色はいつみても飽きない。季節が変わるごとに色々な景色が楽しめる。  前を向けば、黒い板に白いチョークで、自分には興味のないことをひたすら、書き続けているメガネの先生。 先生「ここ、テストに出るぞ~。」  これから、社会に出て何のためになるのか、わからないよーなやつを、何で学校はテストに出すのかわからない。 そんなことより、社会に出てどーやったら、上司や先輩に好かれるのかを教えてくれるほーがよっぽどこれからのためになるよーな気がするのに。 そんなことを思っている、健二だった。 健二は、高校3年生。 約1ヶ月前に小さな町工場に就職が決まっている 就職内定が決まっている1人だ。 別に、そこに特別働きたかった訳でもなく、なんとなく受けたら内定をもらったという感じだ。 内定を貰ったときは、素直に喜んだ。 親も喜んでくれた。が、周りの皆は、自分の将来のこともちゃんと考えている。 学歴社会のため、大学に行くやつ。 大手の企業の内定をもらうため、必死に面接などの練習をするやつ。適当に、進路を決めているのは、自分だけのよーな気がしていてモヤモヤするよーになった。後悔はしていないが、少し不安になる。 キーンコーンカーンコーン。 そんなことを考えていると、4時間目の授業がおわった。 俊太「パン買いに行こー。」 そーいってきたのは、幼馴染みの荒川俊太。 昔からの腐れ縁みたいなものだ。男の俺からみてもイケてるメンズってやつです。少しは、分けてほしいくらいだ。 で、購買に行く途中 俊太「いつの間にか、秋だな。紅葉も紅くなってきてる。」 健二「明日で、11月だしな。」 渡り西門の紅葉の葉が紅みが増してきている。 俊太「この、学校の都市伝説おしえてやろっか。」 健二「いらない。ただで、さえ肌寒いのに。そーゆーのあんまり好きじゃないの知ってるだろ。」 俊太「そっち係じゃねーよ。」
/9ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加