第1章

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俊太「やっぱさー、美咲にコクっちゃえば。」 健二「明日は無理。心の準備も出来てねぇーし。」 そー、明日は無理。そもそも男子はドキドキ、そわそわしながら待ってるだろと女子に怒りすら覚えていた。14日だったらしたのかと言われればわからないが。はぁ~我ながら情けないと思いつつ5時間目と6時間目の授業が始まる。 もちろん、健二は上の空。 無理。無理。と思っているのに、ノートには告白のセリフが何個も書いてある。 好き、ずっと好きだった。 幸せにしてやるから、などのセリフ。 頭の中では、かなりデキていると思うが、先生のどーでもよい話が、耳にはいってきては、現実にかえり、恥ずかしくなり、消ゴムで消すという作業で午後からの授業が終わった。  帰りの、ホームルームでも、担任の先生が例の都市伝説の話題を持ち出して男子をからかっていた。 俊太と別れて家までの帰り道俊太に散々言われたが、やらないと言いきったものの、告白の練習を繰り返す。 そして、夜。 覚悟を決めた。
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