第1章

2/2
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/2ページ
学園のお昼休み 就職先がベットショップの私は 今日も先生の愛犬ワフを借りてお散歩する。 B「じゃあ、頼んだぞ」 A「はい!任せて下さい」 背を向け歩き去る先生を 見えなくなるまで眺めたら 私はワフに声を掛け 反対側へと走り出した。 卒業までの代行。 就職先がペットショップ希望なのに 犬が少し苦手なんです。なんて、 バレバレな嘘ついて 先生から愛犬ワフのお散歩を 譲り受けた私。 先生は私が犬好きで嘘ついたと 思ってるみたいだけど、 本当は先生。あなたが好き、なんだよ。 でも全然気づいてくれない 鈍感な体育教師。 A「あなたのご主人様は私の気持ちに いつ気がついてくれるかな?」 気づけば湖を一周し 元の場所に戻っていた。 私は秋桜の咲く立札の脇に立ち 彼がワフを迎えにくるのを待ちながら ポツリと呟く。 B「…知ってたさ」 A「えっ!?」 卒業と共に私には彼が出来た
/2ページ

最初のコメントを投稿しよう!