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『莉李。』
陽次が私の名前を呼んだ。
『莉李。こっち向いて。』
両肩に手をやり私に言う陽次に視線を向けた。
『まぁ、子供は欲しいと思うけどな。でも、もし莉李との子供が出来なくても俺はずっと莉李と居るぞ。ってか、俺が居たいからな。おっちゃん達みたいに子供居なくても幸せだって笑っていれる自信が俺にはある。俺はさ。莉李が居てくれたら子供が出来なくても充分幸せだから。』
「…本当に?」
『本当に。俺が莉李に嘘ついた事あるか?』
「…ないな。」
『だろ?ってか、俺。もし、子供が出来たとしても子供より莉李が1番だって今からでも言いきれるぞ。莉李は?』
…子供…陽次…子供…。
『おいっ。悩んでんじゃねぇよ。そこは子供より俺が1番だって言うところだろ。』
両頬を引っ張られた。
「…いひゃい。(痛い)」
『やっぱ、俺。莉李が居たらそれでいいかもしんねぇ。可愛いな。莉李。』
そう言うと陽次はキスしてきた。
「…私も…陽次居たらいい。」
陽次の背中に手を廻しギュッっと抱き着いた。
ハッキリ言って、子供とかまだよく分からない。
陽次が言うように考えた事無かったから、子供が出来るとか親になるとか今の私には全く想像がつかないから。
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