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『莉李。とりあえず、今はずっと一緒に居れたらそれで良くねぇ?これから先の事はさ、まだ分からねぇし。まぁ、莉李と離れる事だけはぜってぇねぇな。』
そう言って陽次は私の髪を撫でた。
「…好きだぞ。陽次。」
陽次に口付けた。
大好きだ。
何かある度に思う。
陽次と出逢えて本当に良かったと。
『俺も。好きだぞ。』
陽次も私に口付ける。
『よしっ!せっかく早く起きたし、散歩でも行くか?』
私の髪をクシャっと撫でて立ち上がる陽次に私も頷いて立ち上がった。
早朝の熱海の海岸を二人で散歩した。
『莉李。寒くねぇ?』
私の手をギュッと握り締める陽次。
「…ん。大丈夫だぞ。陽次の手が暖かいからな。」
そう言うと陽次は繋いだ手をポケットに入れた。
『俺の愛の暖かさだな。』
ニッっと笑って陽次が言った。
「…その言葉は寒いな。」
『何でだよ。冷てぇな。莉李は。』
「…温めてやろうか?」
繋いでいない方の手を横に広げニッコリ笑って見せた。
『適わねぇな。莉李には。』
そう言いながら私に抱き着く陽次。
「…暖かいだろ?」
『…暖かいな。』
可愛いな。陽次。
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