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旅館に戻り朝食をとってから最後にと露天風呂に陽次と入った。
『やっぱ気持ちいいな。なぁ、莉李。来年は何処に行きたい?』
露天風呂に浸かり私を抱えるように座る陽次が私の肩に顎を乗せ聞いてくる。
「…ん〜。来年か…。でも、あれだろ?それは陽次が毎年考えてくれるんだろ?私は毎年、今年は何処に連れてってくれるのかなぁ〜って楽しみに待ってる係だ。」
役割分担は出来てるだろ?
『…はい。ですね。よしっ!莉李!最後に観光して土産沢山買って帰るかっ!』
吹っ切った様に陽次が言った。
「そうだな。尋さん達も一緒に行くかな?」
露天風呂から上がりながら話をする。
『どうだろうな。兄貴達は木佐さんとゆっくりするかもしれねぇしな。まっ、聞いてみるか。』
って事で帰る支度をして尋さん達の部屋へ向かった。
が、亜紀さんと浬さんは酔ってそのまま寝てしまったのか掛け布団被せられ雑魚寝。
隣の部屋を見ると泊まったらしい木佐さんと尋さんは何故か同じ布団で寝ていた。
あ。掛け布団を2人に掛けちゃったからかな?
なんて思いながら眺める。
『まだ寝てるね。木佐さんと尋さん仲良いね。』
コソッと起こさない様に陽次に言ったのに。
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