783人が本棚に入れています
本棚に追加
『…っうっせぇ。…何、朝から騒いでんだよっ!』
隣の部屋から枕が飛んで来た。
『ってぇ!痛てぇな!てめぇこそ、何自分だけ布団に寝てやがんだよっ!』
亜紀さんに枕が当たり、俺の首のホールドは解放され枕を隣の部屋に居る兄貴に投げ返していた。
『…てめぇらが酔いつぶれたんだろうが。ってか、マジうるせぇわ。』
飛んで来た枕をまた抱え込み寝ようとする兄貴。
すると、兄貴の隣に寝ていた木佐さんがゆっくりと起き上がった。
因みに俺と浬さんは暴れるのに飽きて莉李の隣に座りタバコを吸っている。
『…あ〜、皆おはよう。ってか、朝から元気だな…』
頭を掻きながら苦笑いしている木佐さん。
『…馬鹿どもはほっとけよ…まだ寝るぞ、木佐…』
そんな木佐さんを兄貴の腕が布団へと倒した。
『っアホか。もう、皆起きてるぞ。早く起きろよ。尋。』
兄貴にそう言ってまた起き上がる木佐さん。
『…何、あいつら。二人で寝たんか?』
ボソッとそう言った亜紀さんもいつの間にか座ってタバコを吸っている。
『…仲良いな。ってか、亜紀さん浬さん。おはよう。』
マイペースな莉李は亜紀さんと浬さんに挨拶をしていた。
「…莉李。二人で観光行くか。動きそうもねぇぞ。この人達。」
タバコを揉み消し莉李を見ると、お茶を啜りながら頷いた。
最初のコメントを投稿しよう!