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【陽次】
木佐さんに見送られ帰る道中。
莉李は疲れたのか俺の膝の上に頭を乗せて寝てしまった。
俺も早起きしたせいか途中で寝てしまっていて。
兄貴達は交代で運転してたみてぇ。
気付けば家に到着。
『陽次〜。着いたぞ〜。』
怠そうな兄貴の声に起こされた。
「…ん…あぁ。いつの間にか寝ちまってた。莉李。着いたぞ。」
膝の上の莉李の頭をくしゃりと撫でた。
『…ん。おはよ…』
目を擦りながら頭を上げた莉李。
「…朝じゃねぇぞ。まだ夜中だな。」
寝惚けている莉李に苦笑い。
『莉李ちゃん、遅くなっちまったな。早く陽次の部屋に行ってゆっくり寝な。』
助手席に居た兄貴が後ろの莉李を見て言った。
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