ちいさい秋

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寒空の中、少年は犬の散歩をする少女とすれ違う。 「誰かさんが誰かさんが誰かさんがみつけた♪」 「(お、ちいさい秋みつけた、か。久しぶりに聞いたな)」 「ちいさい秋ちいさい秋ちいさい秋みつけた♪」 「(そういや俺、このあとの歌詞知らないんだよな。曲は分かるんだけど……。せっかくだから彼女のを聴いて覚えるか)」 「ふ~んふふんふんふ~んふふんふん♪」 「(あんたもか!)」 少年はスマホを取り出した。
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