第1章

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文化祭当日♪ 朝早く教室に行きピアノを弾いてると。 「わりぃ莉歩遅れた…」 「構わないよ~。」 「莉歩聞いて…」 「ん?」 綺羅が私に近づいてきて抱き締める。 「ちょ…綺羅?」 「俺…お前のこと好き。好きなんだ…」 「えっ…?」 チャリとおとがする。 「これ、俺からのプレゼント。」 首もとを見るとネックレスで指輪が通っていた。 「な…に…これ?」 「昨日買った。知ってる?もうひとつのジンクスあんの。」 「もうひとつのジンクス…?」 「うん。男子が文化祭当日の朝に女子を呼びだし、告白してネックレスを渡すって言うジンクス。」 「っ…」 ポロっと、涙が出る。 「返事聞かせてよ…。俺お前のこと好きなんだよ!!」 「私も。綺羅が好き!大好きです!!」 おもいっきり抱きつく。 「もしかして俺ら、両思いだった?」 「言っとくけど。私綺羅のこと高1の秋から好きになった」 「俺は、出会った瞬間から。」 二人で笑う。 ジンクスって本当だったんだ… 文化祭当日の朝に私と綺羅は結ばれた。 いつまでも、わらいあう私たちだった。
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