第1章

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「ふーっ、この展開いいわぁ…」 宇奈月紫苑は教室で(ぼっちで)読書をしていた。 入学式当日から風邪を引き、3日後学校に行くとグループは完成済み。 昔からコミュ障なので、今更入れてくれなんて言えず、ぼっちライフを満喫(?)していたのだった。 まぁ、文学少女に見えるが、カバーの中はばりばり同人誌なので友達を作るどころか、引かれるだけだろう。 ふと、次のページを捲ると主人公たちが屋上にいるシーンだった。 屋上…? そういえば、この学校は昼休みの間だけ屋上を開放しているんだった。 「なんか気になる…」 それなら善は急げ(?)だ。 屋上へと歩を進めた。
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