第1章 地獄の仕事

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健太は胸が痛んだ。 だがとても他人のことを心配している余裕がなかった。今日の丸と売り上げがなければ怒鳴られ続けられることになる。 いくら量があっても保存の効く味噌は常温で外にだしておいても大丈夫だし、何より大豆で出来た発酵した健康食品だ。足が悪そうなおばあちゃんだったから、買い物に行く手間が省けたかも知れない。 俺は人の為、世間の為になっている。 無理矢理そう思うことにした。
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