第1章

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ーーーーーー ーーーーー 「あっははははー、それにしてもコントみたいだったな」 テーブルをバンバン叩きながら大笑いしているのは見延だ。 「優子、本当にごめん」 「いいよ、いいよ、まどかちゃん気にしないで」 私達はその後、行きつけの焼き鳥屋で同期会をしている。 笑い過ぎて涙が出たのか、おしぼりで目元を拭いている見延 「小堀さんが来た時の高峰の慌てようったらさー」 そう言ってまた大笑いして、おしぼりで顔を拭き始めた。見延よ、おっさんクサイぞ!! 「小堀さんが去った後の、あの絶望的な顔ときたら」 もう見延は笑い過ぎて声も出ないくらいだ。私の顔の何がそんなに楽しいのか。 「はぁー気まずいな。小堀さんに聞こえちゃったかな。でもまぁいっかー。」 「いいんかい!!」 「それにしてもファンクラブがある程人気なんて意外だわ」 見延のツッコミは無視して話を進める。
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