第1章

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見延はコーラ片手になんこつを食べ、まどかちゃんはビールをちびちび飲み進めている。 … … !!!どうしよう会話が無い。 うっかり過去を匂わす話を私がしてしまったからだ。 私はシーンとなるのが苦手で、なんとか話題を考える。 考えるが、考えるが何も思い付かない。どうしよ、どうしよ、キョロキョロしてみるけど会話が見当たらない。 「だけどよー」 そんな空気を変えてくれたのは見延だった。 「勿体無いなー。こんなカッコイイ見延さんが間近にいるのに、社内恋愛禁止って決め付けちゃってさ」 ニカッと笑う見延が少し本当にカッコよく見えた。 「はぁーー。カッコイイ見延さんはどこかなー」 手をおでこにつけて探すフリをすると、皆で笑いあった。
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